harpaKatzeの英語勉強ブログ

英語の小説が読みたい,雑誌や新聞も読みたい,字幕なしで映画とか楽しみたい...

洋書2冊目

Modern Japan に出てきた単語の勉強完了
Anki を用いた単語学習を完了した。今後は復習を重ねることで記憶の定着を図る。現時点での推定語彙数は約7800語。記憶の保持のためには一定ペースでの単語記憶の方が有利であろうと考え,一日当たり20語の新出単語のペースでやってきた。次なるターゲットは Lv7 の約500語の記憶である。これで8000語圏内に突入する。今のペースだと計算上,ひと月弱で完了することになるが,実際はもう少しペースダウンしそう。4月中の完了を目標とする。
 
次なる洋書を読むことにした。2冊目はミステリーの王道アガサ。
And THEN There Were NONE
Agatha Christie 著 HARPER
総ページ数:317頁,概算単語数:45,000 words(積算単語数:90,000 words)

f:id:harpaKatze:20170323171600p:plain

 
もともと英語の勉強に取り組もうと決意した理由のひとつが,アガサクリスティーの小説を原著で読みたいと思ったから。語彙数制限版も出版されているが,今回選んだHARPERのは原著そのものに近いはず。

Modern Japan 読了

Modern Japan 読了
3度読みを行い,知らない単語を anki に入力した。modernization(近代化)という視点から,幕末から小泉政権時代までを論じており,コンテンツ的にも読みごたえがある。入門書ながら著者の考え方も随所に見られ,事実を時系列にまとめた,いわゆる「歴史の教科書」とは異なる位置づけを明確にしている。このような視点で自国の歴史を見ると面白いな,と思わせてくれる一冊であった。
 
分析と所感
Oxford の A Very Short Introduction シリーズは理系文系問わず,幅広いジャンルの入門書コレクション的な位置づけである。内容は細部に踏み込み過ぎないように書かれているので,英語の構造も比較的シンプルで,単語の意味さえ分かれば,読解は難しくない。小説ではないので,感情表現や複雑な情景描写なども少ないのが初心者にはありがたい。
 
しかし,英語教材として書かれた訳ではないため,英語のレベルを学習者向けに調節していない点で,例えば Penguin Readers のような英語学習書とは異なる。想定している読者層は,教養を深めたい(ネイティブクラスの)大学生から一般人だろう。
 
実際に読み終えてみて,Lv6 程度の語彙力では(辞書を使わなければ)全く太刀打ちできないことが明確になった。読み始める前に抱いていた「単語力の低さを予備知識にてカバーできるのではないかという期待」は外れた。
 
今回 anki に登録した総数は667項目。内訳と割合をまとめたチャートは以下の通り
 
Lv7以下: 90,Lv8: 55,Lv9: 60,Lv10: 65,Lv11: 96,Lv12: 43,Lv13: 211,
その他熟語など: 46
 

f:id:harpaKatze:20170323171027p:plain

 
これをみると,SVL12000 を身に付けることで,未知の語彙を半数以下に減らすことができる一方,SVL12000 範囲外の単語(Lv13) が32%もあることが分かる。ただしこの中には,SVL12000 の派生語であったり,分野に特化した語や固有名詞も相当数あるため,SVL12000 の重要性については変わらない。Lv12 くらいになると専門性が高い単語が増えてくるため,Lv11 までと比べると,出現頻度が少なくなる傾向がある。「ここぞ」というときに使われる単語なのだろう。大抵の場合,より簡単な表現で言い換えることができるだろうし,恐らく会話表現では,そちらが好まれるのではないか。友人との会話で 「父に叱られた」を「父から譴責(けんせき)を受けた」などとは普通は言わないだろうが,「譴責」という語を,文章中で適切に使うことができれば,文章の品格を高めることができる。
 
SVL12000 が Lv12 で終わりなのは,それ以上は分野ごとに特化した単語が増えてくるため,学習者によって,次の1000語が変わるためであると思われる。SVL12000 は,ある程度広い分野で使われる「共通語」としての12000語が選ばれているのであり,これで必要十分ということでは決してないことがこの結果からも分かる。グラフを見ると,Lv12 の比率は6%である。単純計算ではあるが,1000語ごとに次の5%の出現率をカバーできると仮定すると,12000語に加え,6000語程度の語彙力を持つ(全部で18000語)ことで,一般入門書レベルの書籍を分野によらず, ストレスなく読みこなすことができることになるのではないか。ネイティブ成人の語彙数が20000-35000語という統計とも矛盾しない。
 
時間はかかるが,3度読みの効果は絶大である。表面的な「単語の意味を追う」読み方から,「内容を考える」読み方に変わる。日本語で入門書を読むと,どうしても読み流してしまい,繰り返し読むことをしないまま次の本に移ってしまう。英語で読むことで,コンテンツそのものに対する理解も深まるという,嬉しい副作用を実感することができた。
 
in the throws of について
p36 に In other words, Perry found a nation in the throws of a process of modernization that had been ...
という一文があるのだが,手元の辞書を引いても出てこない。weblio サイトでようやく見つかった。
 
「~という非常な困難の中で」という意味での throes(激痛,苦悶)を throws に書き間違えたものらしい。
 
今後の方針
まずは,これまでにリストアップした単語を覚える。
Lv7 単語については現状,手つかず。

SVL Lv6 まで完了

勉強の経過

Lv6 までの単語を一通り覚えた。Lv6は「検定試験に挑戦する英単語」という分類。大学入試以上,実用未満ということだろうか。約1ヶ月半で,Lv2~6 の抜けていた540語を新たに覚えたわけだが,これだけの語彙数を多読によって身に付けるとすると,相当時間がかかるだろう。ただし,単語帳による速習は,忘却速度が速い可能性が高い。そこで,記憶の定着のために「究極の英単語 Vol. 2 (アルク)」を購入。
 
初めからこれを買えば良いのでは,と思わなくもないが,経験上,単語帳で覚えるのは挫折する。単語帳は単語を覚えてから開くのが正しいはずだ。このVol. 2は Lv4~6 に対応している。Vol. 1 から順番に学習することが望ましいと書いてあるが,今は覚えたての Lv6 定着が目的なので,Vol. 2から始める。正しい発音を確認するために,合わせて音声教材も購入した(こちらは Lv1~12 の全部入り)。移動時間を利用して復習+リスニングトレーニングを行うことにする。
 
暗記カードアプリとして,これまで anki pocket(東京書籍)を使ってきたが,単語数が増えると復習に費やす時間が長くなる問題がある。調べたところ,Ankiというアプリ(というよりシステム,https://apps.ankiweb.net/)が人気のようだ。
 
anki pocket との決定的な違いは,なにやら高度な学習理論を使って,少ない復習カード数で,最大限の記憶の保持ができるのだそうだ。パソコンでカードを作って,webにアップすると,スマホアプリで同期されて学習できる。Excelデータを取り込めるので,これまでに作ったリストを簡単に移行することができた。anki pocketに見られた発音記号の文字化けや,登録カード数,文字数の制限もなさそう。デフォルトでは,その日新規に学習するカードが20枚,復習するカードが100枚に設定されている。しばらくはこれでやってみる。

多読についての考察

多読による英語習得

多読で英語力をつけるという学習法も人気があるようだ。多読の基本方針は,その人にとって,少しだけ知らない単語を含むレベルの本を(辞書を使わずに)どんどん読み続けることらしい。第一目標は100万語だとか。(読める英語を)読む速度を上げるには恐らく役立つだろう。モチベーションを維持しやすい利点もある。
 
しかし,読めない英語(知らない単語)がどんどん読めるようになるだろうか。少ない時間で効率的にレベルアップするには,学習の初期段階では,積極的に語彙力を増やしていく方が得策と思われる。また,多読は楽しみながら読むのがポイントで,ストーリーが気に入らなければ読むのをやめて,次の本に移るのも大事とのこと。絵本や児童文学のような,ストーリーが単純明快で語彙数も限られたものからスタートするのが定石らしい。ネイティブの子供が言葉を習得する過程を追うがごとく,英語を身に付けるという理屈だろう。
 
児童文学に興味があればよいが,個人的にはあまり魅力を感じていない。
 
多少難しくても「じっくり読みたい = 内容的に3回読む価値がある」本を選び,単語を調べ,3度読みする方が自分には向いていそうだ。費用も少なくて済む。語彙数が増えてくれば,調べる手間は軽減するだろう。ただし,100万語読むというのは,分かりやすい目標値ではある。

実力チェック

センター試験

2017年のセンター試験(英語筆記)をやってみた。4箇所ミス(内,文法3問)して184/200点。長文はすらすら読めた。last に「長く続く」という自動詞としての意味があることを失念していた。その他,文法問題でミス。昔覚えたはずのものでも,記憶から抜けている。
 
自動詞の last
Queen Victoria's reign lasted until 1901.
 
自動詞の turn
The leaves in my neighborhood have recently turned yellow.
・The milk turned sour.
・The leaves are turning.
 
How come の用法
Oh, how come you are leaving earlier than usual?
How come は why と同じ意味だが,前者の場合,後には平叙文がつづく。
何故なら,もともとは How does it come about that you are leaving ... だったのが,色々省略されてできた表現だから。
 
センター英語の必要語彙数は4000語程度らしい(英検2級と同程度)。不完全ながらも,このレベルの語彙力には達していることを改めて確認できた。

語彙力判定

自分は何語知っているのか?

Test your vocab というweb上で語彙力を判定してくれるテストをやってみた。結果は7860語。これはネイティブ6才の中間値レベル。ネイティブ成人がこのテストを受けると,だいたい20000~35000語になるらしい。成人の中間値で約30000語。ネイティブ大卒35000語以上という先日の考察はなかなか的を射ていたようだ。

洋書その1

読む本の記念すべき1冊目を決めた

Oxford University Press の A Very Short Introduction シリーズより,
Modern Japan
Christopher Goto-Jones 著
総ページ数:149頁,概算単語数:45000 words

f:id:harpaKatze:20170128202707p:plain

なぜこれにしたかというと,司馬遼太郎の「坂の上の雲」を読んでいて,日本近現代史を見直してみたくなったから。日本の歴史なので,単語力の低さを予備知識にてカバーできるのではないかという期待もある。
 
SVL12000に出てこない単語は,とりあえず Lv13 と分類することにする。Lv7までの単語力養成と,洋書読み。 以上,2つを並行して進める。